ServersMan@VPSを使ってみる1

 

 

サーバーサービスをインターネットから自由にアクセスして使ってみたいという欲求から、VPSサービスを借りてみた。DTIのServersMan@VPSのEntryプランだ。

維持費がワンコイン程度でそこそこ自由の効くLinux環境をグローバルIP付きで借りられるのは、おもちゃとしては十分だろう。割り当てられるCPU性能はよくわからないが、メモリ1GB、HDD50GBの割当ならとりあえず何かやってみようと思う程度には十分なリソースだと思う。何と言ってもグローバルIPが固定で1個借りられるのは大きい。 難点はVPSサービスなので、SSHファイアウォールの設定ミスをやってしまうと、二度とサーバの操作ができずに初期化という最終手段しかないという点、EntryプランはメモリやHDDの追加プランが現在受け付けてもらえない点、が少々残念。ただし、HDDに関してはServersMan@Diskサービスがあるので、最悪はこっちで回避できるかもしれない。

そもそもVPSを利用しようと思ったのは、家庭内LANの安全も考えてのことだ。 インターネットから家庭内機器へのアクセスは、回線プロバイダがやっている固定IPサービスやDDNSを使えば追加費用も少なく利用でき、ある程度ならサーバー公開も可能ではある。 しかし、今使っているプロバイダの利用規約違反になる可能性が高いことや、どうにも外部公開向けサービスを堂々と家庭内LANに誘導することに嫌悪感があり、躊躇してしまう。 家庭内サーバーのインターネット公開は、万全のセキュリティ対策をしていても、限定的とはいえ家庭内LAN内部までインターネットの不特定アクセスが流れ込んでくるのは、安心とは言い難い。それに、セキュリティの維持も大変だし、万全を維持する自身もない。

ServersMan@VPSはその点、家庭内LANとは全く関係のない公開サーバーなので、家庭内LANのセキュリティとは完全に分断される。その点、セキュリティの考慮が楽になるのは嬉しい。

ということで、少しずつServersMan@VPSを触って学習してみたいと思う。

契約するとMyDTIにアクセスし、好みのlinuxサーバーを選択することになる。自分は仕事上企業向けのLinuxを触る機会もあるため、CentOS7(64bit)を選んだ。そしてこのブログを作ることもやってみたいことの一つなので、ブログセットを選択した。シンプルセットでもapacheMySQLを追加してwordpressを導入すれば動くのだが、まぁ同じことだしブログは備忘録を兼ねているので、そうそうに記載できる環境がほしかったので、割愛。構築方法は世の中にたくさん情報が出てるので、ここで改めて備忘録するほどのことでもないという言い訳。

サーバーのセットを選ぶとすぐに画面が切り替わるが、サーバーが起動するのは数分かかる。すぐに接続しようとしてもつながらないことがあるが、数分待てば問題ない。

DTIには面白いサービスが入っていて、ブラウザから操作できるCLIがある。AirDisplay@VPSといい、MyDTIからログインすると接続できるメニューがある。ブラウザから操作できるので、SSHコンソールツールを用意できない場合でもサーバーを操作できるので、便利かもしれない。ただ、AirDisplayはサービスなので、リソースが足りなくなったら止めよう。SSHで入ればいいのだから。ブラウザでこのサービスにログインすると、最近のブラウザでは証明書エラーがまず表示される。当然自サーバーなので証明書は自分で用意しなければならない。いずれ考えるとして、エラー表示を無視すればとりあえず利用できる。 Google Chromeは、バージョン 56.0.2924.87は利用できた。ただ、改行位置がずれるので、とても見にくい。またフォントも固定ピッチではないので、とにかくずれる。まぁないよりはまし程度か。 Edgeは使えなかった。コンソール画面までは表示されるが、最初のログインユーザーを聞いてくるメッセージが表示されない。 IE11は互換表示で利用できる。ツールマークから「互換表示設定」を選択し、追加するWebサイトに契約したServeresMan@VPSIPアドレスを記入する。(まずAirDisplayにアクセスしてその画面のまま互換表示設定を選択すると、自動的にIPが記入されている)「追加」ボタンを押し、互換表示に追加したWebサイトの枠に入れば、「閉じる」ボタンを押す。ブラウザを再表示するか、AirDisplayをもう一度ログインすると、今度はログインユーザーを聞いてくるメッセージが表示されるはずだ。

さて、ここまでは単に動作を確認しただけなので、ちょっとだけでもサーバーのカスタマイズをしたい。まずはホスト名から。標準では味気ない文字列が並んでいるので、ホスト名を自分好みに変えてみたい。 [code] # vi /etc/hostname ホスト名を入力して保存して終了[/code] そして再起動する。 [code] # reboot[/code] 改めてログインすると、ホスト名表示が変わっている。